はじめに
古着市場において、スポーツブランドの中でも圧倒的な存在感を放っているのが「アディダス(adidas)」です。特に90年代~2000年代前半のアイテムは、デザインの良さ、品質の高さ、そしてトレンドとの相性の良さから、ヴィンテージ好き・ストリート系ファッション好き問わず幅広い層から人気を集めています。
この記事では、アディダスのブランド背景から古着市場での人気の理由、そして具体的な定番アイテムやタグの見分け方までを3000文字以上でじっくりと解説します。
アディダスのブランド背景
アディダスは1949年、ドイツのアドルフ・ダスラー氏によって創業されたスポーツブランドです。三本線の「スリーストライプス」は、世界でもっとも認知されているブランドロゴのひとつであり、スポーツだけでなくファッションシーンでも確固たる地位を築いてきました。
70年代には「トレフォイル(三つ葉)」ロゴが登場し、90年代以降はパフォーマンスロゴ(スリーストライプスロゴ)も登場。現在ではヴィンテージ好きにとって、「トレフォイルロゴ」が付いている=古着の証という認識もあるほどです。
古着市場での人気の理由
1. 高い品質と耐久性
アディダスの古着は、しっかりとした縫製と質の良い素材を使用しており、何十年経っても型崩れしにくいという特徴があります。特に90年代以前のアディダスアイテムは「MADE IN USA」「MADE IN FRANCE」など製造国に注目が集まり、希少価値が高まっています。
2. 時代を超えたデザイン
レトロなジャージ、トラックパンツ、トレフォイルロゴのTシャツなど、どれも当時の流行を象徴しつつも、現代でも「ダサかっこいい」として再評価されているデザインばかり。特にY2Kファッションの流行により、当時のトラックジャケットやナイロンパンツは若者からも熱い支持を受けています。
3. 豊富なバリエーション
アディダスの古着は、カラー・素材・シルエットのバリエーションが非常に豊富。1点モノのデザインや限定コラボアイテムも多く、同じものがほとんど出回らないのも古着好きにはたまらないポイントです。
定番アイテムの紹介
アディダスの古着を仕入れ・販売・コレクションするなら、以下のアイテムは特に注目です。
1. トラックジャケット(ジャージ)
古着市場で最も人気が高いアイテムのひとつ。トレフォイルロゴ付きや、サイドライン入りのクラシックなデザインは定番中の定番。カラー展開が豊富で、特にネイビー×ホワイト、ブラック×ホワイト、レッド×ホワイトなどが人気。
2. トラックパンツ
90年代ストリートの象徴とも言えるトラックパンツ。スリムなシルエットからワイドまで揃い、ストリート系から韓国系ファッションまで幅広く対応。
3. スウェット・パーカー
ロゴ入りスウェットや裏起毛のパーカーは秋冬シーズンの主力アイテム。状態が良ければ高値で取引されることもあります。
4. ナイロンジャケット・ウィンドブレーカー
春秋のライトアウターとして重宝されるアイテム。カラー切り替えタイプや90sスポーツミックス風の派手なデザインが人気。
5. Tシャツ(ロゴ・グラフィック)
トレフォイルロゴ入りのTシャツは特に需要が高く、状態やサイズ感によっては即売れします。プリントの質や製造国の違いにも注目。
タグでわかる年代判別のコツ
古着としての価値を見極めるには「タグの種類」をチェックするのが最も手っ取り早い方法です。
【主なタグの種類】
タグデザイン | 使用年代 | 特徴 |
トレフォイルタグ(黒地×白ロゴ) | 80年代〜90年代 | 古着市場で最も人気。MADE IN FRANCE/USAなど |
青タグ(ブルータグ) | 90年代後半〜2000年代初頭 | 比較的新しく、人気継続中 |
スリーストライプロゴ(Performanceロゴ) | 2000年代〜現在 | 現行品に多いが、デザイン次第では高評価 |
タグだけでなく、製造国やサイズ表記(インチかcmか)でも年代がわかる場合があります。タグが擦れているものは、裏地のプリントやステッチの色でも判別可能なことも。
販売戦略と価格の目安(メルカリ・古着屋)
古着として販売する場合、以下の価格帯が参考になります。
アイテム | メルカリ相場 | 備考 |
トラックジャケット | 3,500〜8,000円 | 人気カラーなら10,000円以上も |
トラックパンツ | 2,500〜6,000円 | ワイドシルエットは高値傾向 |
スウェット・パーカー | 3,000〜7,000円 | 状態次第で価格が大きく変動 |
Tシャツ | 1,800〜4,000円 | トレフォイルなら高値 |
状態が良ければある程度強気で価格設定しても購入されやすく、特に「デザインが可愛い」「カラーが珍しい」「Y2Kっぽい」などの特徴があると有利です。
仕入れのコツと注意点
- タグとロゴをチェックする
→ トレフォイルロゴは高評価されやすい。 - カラーリングと状態重視
→ 汚れが目立ちやすい白系よりも、黒やネイビーなどの定番色は売れやすい。 - サイズ感は現代風を意識
→ オーバーサイズの需要が高く、XLやXXLは仕入れ価値あり。
まとめ
アディダスの古着は「ブランド力」「デザイン性」「ヴィンテージ価値」という3拍子が揃った最強クラスの古着アイテムです。タグや製造国、デザインの細部を見極めることで、その価値はぐんと高まります。
古着初心者でも扱いやすく、安定して需要があるアディダス。せどり目的でもコレクション目的でも、まずは「トラックジャケット」や「ロゴTシャツ」などから手を出してみるのがおすすめです。