古着せどりは初期コストが少なく、個人でも始めやすい副業のひとつです。
ですが、法律や商標の知識がないまま始めると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
この記事では、初心者が知らずにやってしまいがちな違法行為やトラブル事例、回避策をわかりやすく解説します。
安心して古着せどりを続けるために、ぜひ最後までお読みください。
1. 古着せどりに関わる法律とは?
まず、古着せどりに関係する主な法律は以下の通りです。
法律名 | 内容概要 |
古物営業法 | 古着を仕入れて転売する際に必要な「古物商許可」について定めた法律 |
商標法 | ブランドロゴなどの無断使用や偽物販売に関する規制 |
不正競争防止法 | 偽ブランドやコピー商品を扱うことの禁止 |
消費者契約法/特定商取引法 | 個人間の販売における表記・返品対応など |
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
2. 古物営業法と「古物商許可」
● 古物商許可とは?
古着を仕入れて売る場合、「古物商許可証」の取得が必要です。
これは、中古品の取引に関する犯罪(盗品など)を防止するための制度です。
● 取得が必要なケース
- 古着屋・フリマ・ネットショップ・メルカリで**“仕入れて売る”**行為
- メルカリなどで継続的に販売する副業スタイル
→ 「一度自分で使った物を売る」だけなら許可不要ですが、営利目的の転売には必須。
● 取得方法
- 管轄の警察署に申請
- 申請費用:19,000円前後
- 申請書類:住民票、身分証明書、登記簿謄本(法人の場合)など
- 取得期間:おおよそ2〜3週間
📝 副業レベルでも「継続的に仕入れて売る」なら、早めに取得しておくのが安心です。
3. 商標・コピー商品に注意!
● 偽物や模倣品の取り扱いはNG!
古着市場では、人気ブランド(NIKE、CHANEL、Supremeなど)の偽造品・模倣品も紛れていることがあります。
知らずに仕入れて販売した場合でも、
- 商標権侵害
- 不正競争防止法違反
- 偽ブランド販売
にあたる可能性があり、出品停止やアカウント削除、最悪の場合は刑事罰の対象になることも。
● 偽物を見抜くコツ
- タグ・ロゴのフォントがズレている
- 縫製やプリントが雑
- 本来存在しないモデル・色展開
不安な場合は、真贋鑑定済みのショップや信頼できるルートでの仕入れがベストです。
4. メルカリでのトラブル事例と対策
古着販売では、購入者との間でトラブルが起きるケースもあります。
代表的なトラブルとその回避策をご紹介します。
● ケース①:「状態が悪い」とクレーム
- 小さな汚れ・シミ・ほつれを見逃していた
- 写真や説明に書かなかったため、返品希望
📌 対策: 写真でダメージ部分を明示 + 商品説明で丁寧に記載
● ケース②:「サイズが合わない」
- 表記Mでも実寸が小さい、大きい
- 海外サイズのため、日本の感覚と違った
📌 対策: 着丈・身幅・肩幅・袖丈の実寸を記載(cmで)
● ケース③:「偽物では?」と疑われる
- タグが剥がれていた
- 型番がネット検索に出ない
📌 対策: タグ・ブランドロゴの写真掲載 + 「鑑定済み/正規品です」の記載
→ 不安なものは出品を控える判断も大切
5. 法律違反を防ぐ5つのチェックポイント
- ✅ 古物商許可は取得済みか?
- ✅ 偽物・コピー品を仕入れていないか?
- ✅ 商品の状態を正確に記載しているか?
- ✅ 写真にウソはないか?加工しすぎていないか?
- ✅ トラブル時に迅速に対応できる準備があるか?
6. 万が一トラブルが起きたら?
- メルカリの取引メッセージで冷静にやり取り
- 「事務局に相談する」機能を使う
- 明らかな悪質ユーザーはブロック&通報
📌 クレームを減らすには、「売る前にできる予防策」が何より大切です。
まとめ:せどりで大切なのは「安心して売る準備」
古着せどりは、知識ゼロで始められるわけではありません。
正しく知識を身につけておくことで、
- 不安なく販売できる
- 購入者との信頼関係を築ける
- 長く続けられる副業になる
といったメリットが得られます。
✅ 最低限おさえたいポイント
- 古物商許可は「仕入れて売る」なら必須
- 偽物や商標侵害は厳禁
- 説明文と写真で誠実に伝える
- トラブル対応の備えも忘れずに