「この商品、お値下げ可能ですか?」
メルカリなどフリマアプリで古着を出品していると、必ずといっていいほど届くのが“値下げ交渉”のコメントです。
せっかくいい商品を用意しても、値引きばかりされてしまうと利益が出ない…そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、値下げ交渉に振り回されずに利益を確保しながら、うまく対応するためのテクニックをまとめて解説します。
1. 値下げ交渉は“あって当然”の文化
まず前提として、フリマアプリでは値下げ交渉は日常茶飯事です。
「安く買いたい」というユーザー心理が根底にあり、悪気があるわけではありません。
とはいえ、すべてに応じてしまうと利益が圧迫されるのも事実。大切なのは、以下の2つを両立することです:
- ユーザーの満足感を損なわない
- 自分の利益をしっかり守る
このバランスを取るのが、値下げ交渉の極意です。
2. 値下げ交渉への3つの基本姿勢
対応のベースとなる考え方を押さえておきましょう。
(1)無理に応じなくてOK
「値下げできません」と断ってもマナー違反ではありません。無理して利益を削る必要はなし!
(2)コメントにはなるべく返信を
無視するのではなく、丁寧に返すことで信頼感アップ&ほかの購入者にも好印象です。
(3)最初から値下げ前提で価格設定する
「1000円までなら値下げOK」と決めておき、最初は+1000円で出品するのもアリ。
3. 値下げ交渉パターン別・対応例
ここからは、よくある値下げ交渉のパターンごとのテクニックを紹介します。
■ パターン①:いきなり「〇〇円にできますか?」
例:「2500円にお値下げ可能ですか?」(現在価格3000円)
✅ 対応テンプレ:
コメントありがとうございます。
こちらの商品は出品したばかりですので、現時点ではお値下げは考えておりません。
ご希望に添えず申し訳ありませんが、ご検討いただければ幸いです。
▶ポイント:
- 出品直後であれば“まだ値下げしない”理由として使える
- 丁寧に断ることで「感じが悪い出品者」と思われにくい
■ パターン②:常識外の大幅値下げ
例:「500円にできますか?」(現在価格3000円)
✅ 対応テンプレ:
コメントありがとうございます。
申し訳ございませんが、大幅なお値下げは対応できかねます。
ご理解いただけますと幸いです。
▶ポイント:
- 非常識な値下げは毅然と断る
- 感情的にならず、あくまで丁寧な文章を心がける
■ パターン③:常識的な金額で交渉された場合
例:「2800円にお値下げ可能でしょうか?」
✅ 対応テンプレ:
コメントありがとうございます。
2800円にお値下げ可能です。
このあと価格を変更いたしますので、ご購入はお早めにお願いいたします。
▶ポイント:
- 快諾する際は「早めの購入」を促して横取り防止
- 事前に想定した“最低価格”内であればOK
■ パターン④:即購入前提の値引き交渉
例:「すぐ購入しますので、2700円でお願いできませんか?」
✅ 対応テンプレ:
コメントありがとうございます。
すぐにご購入いただけるとのことで、2700円にお値下げさせていただきます。
金額を変更いたしますので、よろしくお願いいたします。
▶ポイント:
- 「即購入」は好条件!利益に問題なければ応じるのも◎
- スピード感が大事なので素早い返信がベター
4. 値下げ交渉されにくくする5つの工夫
「そもそも値下げ交渉されない出品ページを作る」という発想も有効です。
① 説明文に一言加える
「お値下げのご相談はご遠慮ください」
「即購入OK!お値下げは対応しておりません」
▶ 明記することで交渉自体を抑制できる
② 最初から“ちょい高め”で出す
交渉される前提で、+300〜500円で出品
▶ 交渉後の“最終価格”で利益確保できる
③ 値下げしにくい雰囲気を作る
「完売品」「人気モデル」「希少サイズ」など希少価値をアピール
▶ 「値下げされなくても売れるかも」と思わせるのがコツ
④ “まとめ買い値引き”を誘導
「2点以上でお値下げします!」と記載
▶ 単品値下げよりお得感が出て、単価アップにつながる
⑤ 時間で価格を調整する
売れなければ1週間ごとに100円ずつ値下げ
▶ 主導権を持って価格調整ができるようになる
5. 最低価格ルールを決めよう
値下げ交渉に振り回されないために、自分で「これ以下では売らない」価格を決めておくのが鉄則です。
たとえば:
- 仕入れ価格:1000円
- 発送・手数料:500円
→ 最低売値:1600円
この価格を意識しておけば、「最終価格でもちゃんと利益が出る」安心感が持てます。
6. まとめ|賢く値下げ交渉を乗りこなそう!
値下げ交渉は避けられないもの。
ですが、対応次第で「利益確保」も「購入率アップ」もどちらも叶えることができます。
✅ 記事のまとめ
- 値下げ交渉はマナー違反ではない
- 基本は「丁寧に・冷静に・損しないように」対応
- テンプレを活用して素早く返信しよう
- 説明文や価格設定で“交渉されにくい商品ページ”を作れる
- 「最低価格ライン」を持つことで自信を持って対応できる
フリマ販売では、信頼感と対応力が収益を大きく左右します。
値下げ交渉をチャンスと捉えて、上手に売上アップにつなげましょう!