古着の世界には、
流行に左右されず、何十年も同じ文脈で語られ続けるブランドがあります。
その代表格が、イギリス発のアウトドアブランド Barbour(バブアー)です。
ワークウェアやミリタリーとは少し違い、「実用から生まれ、文化として定着した服」という立ち位置を持つのがバブアーの特徴です。
この記事では、
- Barbourの歴史と成り立ち
- 他ジャンル古着との違い
- 定番モデルの役割
- 年代判別の考え方
- 古着として向き合う視点
を、長く参照できる形で解説します。
Barbour(バブアー)の歴史とブランド背景
Barbourは1894年、イングランド北東部サウスシールズで創業しました。
当初の顧客は、漁師・港湾労働者・農夫など、
「自然と向き合う仕事をする人々」 でした。
この成り立ちは、同じ実用服でもアメリカ由来のワークウェアやミリタリーとは思想が異なります。
Barbourを象徴するオイルドジャケットという存在
Barbour最大の特徴が、オイルドコットン素材です。
オイルドコットンは、
- 防風性・耐水性が高い
- 完全防水ではないが環境に強い
- 使い込むほどに表情が変わる
という性質を持ちます。
ここが重要で、Barbourは「新品が完成形ではない服」です。
経年変化を前提に設計されている点は、デニムやミリタリー古着とも共通します。
Barbourが古着市場で“永久定番”とされる理由
Barbourが長く評価され続ける理由は、デザイン性よりも 思想の一貫性 にあります。
- 実用目的からブレていない
- モデルは変わっても設計思想は同じ
- 流行に迎合しすぎない
これは、ミリタリーやワーク古着が評価される理由とも重なります。
Barbourを代表する定番モデルの役割と違い
Barbourには多くのモデルがありますが、
古着として語るうえで押さえておきたい定番があります。
BEDALE(ビデイル)
乗馬用として設計されたショート丈モデル。
可動域が広く、最も現代のスタイルに馴染みやすい形。
BEAUFORT(ビューフォート)
ハンティング用途のロング丈モデル。
背面のゲームポケットが特徴。
BORDER(ボーダー)
防寒性を重視したロング丈モデル。
クラシックな英国スタイルを象徴。
INTERNATIONAL(インターナショナル)
モーターサイクル用モデル。
他のBarbourとは異なる直線的で無骨なデザイン。
SPEY(スペイ)
フィッシング用ショート丈モデル。
近年再評価が進んでいる個性的な存在。
モデルの違いは「流行」ではなく、用途の違いから生まれています。
👉 関連記事:【保存版】ヴィンテージワークウェア完全ガイド|歴史・ブランド・古着市場での価値を徹底解説
年代判別に使えるタグ・ディテールの考え方
Barbour古着では、タグやラベルが重要な手がかりになります。
- 生産国表記
- ロイヤルワラント(王室御用達)の数
- フォントや刺繍の違い
ただし大切なのは、年代を当てることより「背景を理解すること」です。
これは他の古着ジャンルでも共通します。
👉 関連記事:古着のタグの見分け方と年代別の特徴|初心者でも分かる簡単チェックポイント
古着としてBarbourと向き合う際の注意点
Barbourは古着ならではの個体差が大きいアイテムです。
- オイルの残り具合
- 生地の硬化
- ニオイ
- リペア・カスタム歴
これらは欠点ではなく、その服が使われてきた証拠 でもあります。
状態の良し悪しではなく、
「どんな時間を過ごしてきた一着か」という視点が重要です。
まとめ|Barbourは“読むほど深くなる古着”
Barbourは、
- 着るための服
- 守るための服
- 使い続けるための服
という思想を一貫して持つブランドです。
だからこそ、古着として出会ったときに本当の魅力が見えてきます。
「高い・安い」「流行っている」ではなく、背景・用途・時間を楽しむ古着です。

