はじめに
古着を始めたばかりの方や、これから仕入れや販売をしたいと考えている人にとって、
「ヴィンテージとレギュラーの違いが分からない」という悩みはよくあるものです。
「どちらを選べばいいの?」「価格差は?」「どう見分けるの?」などの疑問に答えるために、この記事では、
- ヴィンテージ古着とは何か
- レギュラー古着との違い
- 見分けるポイント
- 初心者におすすめなのはどちら?
- 販売や仕入れ時の考え方
といった内容を丁寧に解説します。
ヴィンテージ古着とは?
「ヴィンテージ=一定以上の年数が経過した価値ある古着」
一般的に、ヴィンテージ古着とは“20年以上前”に作られた衣類のことを指します(古着業界では1980年代以前のものを指すことが多いです)。
ただの古い服ではなく、
- デザインや縫製に時代の特徴がある
- 現代にはない生地や作り
- 限定的な製造数や背景のあるブランド
といった要素があるため、希少性と歴史的価値があります。
レギュラー古着とは?
「レギュラー=比較的近年の量産アイテム」
一方でレギュラー古着とは、1990年代以降の比較的新しい古着を指します。ファストファッションから有名ブランドまで幅広く含まれ、現代のトレンドに近いアイテムも多いため、コーディネートに取り入れやすいのが特徴です。
大量生産されたアイテムも多く、価格も比較的リーズナブルです。
ヴィンテージとレギュラーの違い一覧
比較項目 | ヴィンテージ | レギュラー |
製造年代 | 主に1980年代以前 | 1990年代以降 |
希少性 | 高い(生産終了など) | 比較的多い |
デザイン | 当時の時代感・独特の仕様 | 現代的でトレンド寄り |
値段 | 高価になりやすい | 安価で手に取りやすい |
素材・縫製 | 高品質・厚手・丁寧な作り | 現代的な軽量素材が多い |
例 | 501XX・リバースウィーブ(USA製)・BIG E | ユニクロ、H&Mの古着、現行品ブランド |
見分け方のポイント5つ
① タグで年代を判別
ブランドタグにはその時代ごとのデザインがあります。特にLevi’s・Champion・NIKEなどはタグでかなり細かく年代を見分けられます。
例:
- Levi’sの「BIG E」(1960年代以前)
- Championの「トリコタグ」(70年代)
② 生地・縫製の質感
ヴィンテージは重厚なコットン、裏起毛の厚み、チェーンステッチなど「昔の作り込み」が感じられることが多いです。
③ ボタン・ジップなどのパーツ
古いアイテムは「TALON」や「Scovill」などのビンテージジッパーが使われていることも。金属の質やロゴにも注目。
④ 生産国の違い
「MADE IN USA」「FRANCE」「ENGLAND」など、現在では希少な生産国表記もヴィンテージの可能性が高まるポイントです。
⑤ デザインやシルエット
極端なフレアパンツ、ショート丈、当時の流行が反映されたアイテムも多く、現代では見かけないディテールもあります。
初心者におすすめなのはどっち?
レギュラー古着から始めよう
古着初心者にはレギュラー古着から入るのが無難です。
理由は以下のとおり:
- 値段が安く、失敗してもダメージが小さい
- サイズ・デザインが現代的で着やすい
- 掘り出し物も多く、コーデの練習に最適
その上で、少しずつヴィンテージの魅力にも触れていくのが、無理のない古着の楽しみ方です。
古着販売・せどり視点での使い分け
視点 | ヴィンテージ | レギュラー |
仕入れ難易度 | 高(目利きが必要) | 比較的簡単 |
売値 | 高額になりやすい | 中〜低価格帯が主流 |
利益率 | 高いが仕入れリスクもあり | 薄利多売型も可能 |
回転率 | 遅め(コレクター向け) | 早め(トレンド反映) |
古着転売のビジネスとして見ると、「レギュラーで安定収益を確保しつつ、ヴィンテージで利益を狙う」のが現実的な戦略です。
よくある誤解
「古ければヴィンテージ?」→ NO!
単に古い服でも、大量生産されたノーブランドで希少性もなければヴィンテージとは言えません。重要なのは**“その服が持つ背景や価値”**です。
「レギュラー=価値がない?」→ NO!
むしろ今のファッションにマッチしやすく、販売しやすいのはレギュラー。仕入れしやすく初心者にも扱いやすいのが最大の魅力です。
まとめ|違いを理解して“自分に合った古着選び”をしよう
ヴィンテージとレギュラー、どちらにも魅力があり、目的に応じて使い分けるのが大切です。
- ファッションとして楽しむならレギュラーから
- 希少性や資産価値を求めるならヴィンテージも視野に
- 販売・副業としてやるなら両者をうまく活用
古着の世界は知れば知るほど深くて面白いもの。
最初は戸惑うかもしれませんが、少しずつ「見る目」を養っていけば、自分なりの仕入れやコーディネートもどんどん楽しくなります。
今後は、あなたにとっての“とっておきの一着”を見つけられることを願っています!
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