近年、古着・ミリタリー分野で注目を集めているのが ECWCS(エクワックス) です。
見た目の無骨さだけでなく、機能美・合理性・背景にある思想まで含めて評価されているシステムです。
本記事では、
「ECWCSとは何か?」という基礎から、
各レベル(Level1〜7)の役割と特徴までを、
古着の知識として体系的に解説します。
ECWCS(エクワックス)とは?
ECWCSとは
Extended Cold Weather Clothing System の略称で、
アメリカ軍が寒冷地での行動を想定して開発した 被服レイヤリングシステム です。
重要なのは、ECWCSが「服の名前」ではなく、重ね着の考え方そのものを指している点です。
気温・天候・行動量に応じて、適切なレイヤーを選択する。
→ これがECWCSの本質です。
ECWCSの特徴|なぜ今も評価されているのか
ECWCSが古着として支持される理由は、主に3つあります。
機能を最優先した合理的設計
軍用装備として設計されているため、
すべてのアイテムに「役割」が明確に与えられています。
レイヤリング思想の完成度
単体で着る前提ではなく、
組み合わせることで完成するシステムという点が特徴です。
この考え方は、
アウトドア・ワークウェア・現代ファッションにも通じます。
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時代を超えるデザイン
無駄を削ぎ落としたデザインは、
流行に左右されず長く評価され続けています。
ECWCSの世代(GEN)について
ECWCSには複数の世代(GEN)が存在します。
- GEN1:1980〜90年代
- GEN2:改良モデル
- GEN3:現代的な素材・シルエットへ進化
古着市場で見かけるのは、主に GEN1〜GEN3 です。
世代ごとの違いを知ることで、背景理解が深まります。
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ECWCS 各レベルの役割と特徴(Level1〜7)
①Level1|ドライレイヤー(ベースレイヤー)
- 肌に直接触れる層
- 速乾性・吸汗性を重視
- 体温調整の土台となる存在
②Level2|ミッドレイヤー(保温層)
- 薄手ながら保温性が高い
- Level1の上に重ねて使用
- 行動時の体温低下を防ぐ
③Level3|フリースレイヤー
- 中間保温層の中心
- 単体使用も可能
- 古着では特に人気の高いレベル
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④Level4|ウィンドシェル
- 防風・軽量
- 行動時の体温保持をサポート
- 重ね着前提のシンプル設計
⑤Level5|ソフトシェル
- 防風・撥水・通気性のバランス型
- 現代アウトドアウェアにも影響を与えたレイヤー
⑥Level6|ハードシェル
- 完全防風・防水
- 悪天候下での最外層
- ミリタリーらしい存在感が特徴
⑦Level7|エクストリームコールドレイヤー
- 極寒地対応
- 最大の保温力を誇る
- ボリューム感のあるシルエットが特徴
古着としてECWCSを見るときのポイント
ここでは「知識として」押さえておきたい視点を整理します。
- レベルごとの役割を理解する
- 単体ではなく「組み合わせ」を意識する
- デザインの理由を知る
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ECWCSは“着るシステム”
ECWCSは、
「かっこいいから着る」だけでなく、
思想・機能・背景を理解して楽しめる古着です。
知識を持つことで、
- 見え方が変わる
- 着こなしの意味が深まる
- 古着そのものが楽しくなる
それこそが、古着を学ぶ価値だと考えています。
まとめ|ECWCSは古着の図書館に欠かせない存在
- ECWCSは服ではなく「レイヤリング思想」
- 各レベルに明確な役割がある
- 知識を知るほど古着としての魅力が深まる
ECWCSは、古着を“知って楽しむ”ための最高の教材です。

