アメリカンワークスタイルの象徴的ブランドのひとつ「Ben Davis(ベンデイビス)」。ガッシリとした丈夫な生地、無骨なシルエット、そしてアイコニックなゴリラロゴが印象的なこのブランドは、実用性とストリート感を兼ね備えた数少ない存在です。
ストリートファッションや古着好きの間で特に支持されているBen Davisの魅力を、この記事ではブランドの歴史から定番アイテム、古着市場での価値、コーディネート例に至るまで、じっくり解説します。
1. Ben Davis(ベンデイビス)とは?
アメリカンワークウェアのルーツを受け継ぐ老舗ブランド
Ben Davisは1935年、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで誕生しました。創業者のベン・デイビスは、リーバイ・ストラウス社(Levi’s)に関わる家系の出身で、ジーンズ文化とも深い関係があります。
もともと建設作業員や機械工など、肉体労働者向けの「タフな作業着」としてスタートしたBen Davisのウェアは、当時から極めて高い耐久性を持ち、アメリカ西海岸のブルーカラー層を中心に支持されてきました。
2. ロゴとネームタグのインパクト
Ben Davisといえば、なんといっても笑顔のゴリラが描かれたロゴが象徴的です。このユニークなデザインは、ワークウェアとしての堅実さと、ストリートに通じる遊び心の両方を兼ね備えており、ブランドの個性を強く打ち出しています。
このロゴがついたネームタグが胸ポケットやウエスト部分にあるだけで、ファッションアイテムとしての価値がぐっと上がるのがBen Davisの特徴です。
3. 定番アイテム紹介
① ハーフジップシャツ(Half Zip Work Shirt)
胸元にジッパーが施されたワークシャツは、Ben Davisの代名詞的存在。頑丈なTCツイル生地を使用しており、洗い込むほどに味が出てくる一着です。
サイズ感はゆったりめで、レイヤードにも向いています。古着でもよく見かける定番品で、ゴリラタグがついているかどうかで価値も変わります。
② オリジナルワークパンツ(Original Ben’s)
太めのストレートシルエットに、硬めのポリエステル/コットン混素材を使用したパンツ。スケーターやストリート系ファッションの間で絶大な人気を誇っています。
日本国内でも「ベンズ」と呼ばれ親しまれており、ヒップホップカルチャーとも強い結びつきを持つアイテムです。
③ カバーオール・ワークジャケット
カーハートやディッキーズと同様、Ben Davisにもタフなワークジャケットがあります。無骨なデザインに加え、ポケットの多さや補強ステッチなど、実用性が高い点も魅力です。
4. 古着としてのBen Davisの価値
Ben Davisの古着アイテムは、日本の古着市場でも高い人気を誇ります。その理由は以下の通りです。
- 生地が厚く、長年着用しても傷みにくい
- アメリカ製の古いモデルは希少性が高い
- ゴリラタグがあるだけでファンが多い
- ストリートブームと連動して再評価されている
相場感(2025年現在のメルカリ・古着屋ベース)
アイテム名 | 中古価格相場 |
ハーフジップシャツ | 4,000〜10,000円 |
オリジナルワークパンツ | 3,500〜8,000円 |
ワークジャケット | 5,000〜15,000円 |
ロゴキャップ・ニット帽 | 2,000〜4,000円 |
とくに、USA製の90sモデルや未使用品(デッドストック)は高値で取引される傾向があります。ストリートブランドとミックスしたスタイリングが人気の今、Ben Davisは古着せどりとしても狙い目のブランドです。
5. ストリート×ワークスタイルのコーデ術
Ben Davisの魅力は、ワークウェアでありながらファッション性も高いところ。以下のようなコーディネートに取り入れると、ストリート感やアメカジ感を上手に演出できます。
メンズ向け
- ハーフジップシャツ × ワイドデニム × スニーカー(NBやVANS)
- ワークパンツ × プリントTシャツ × ワークジャケット
レディース向け
- オーバーサイズシャツ × スカートで甘辛MIX
- ワークパンツ × タイトなトップスでバランスを取る
ベンデイビスはユニセックスなアイテムも多いため、男女問わずコーデに取り入れやすいのが魅力です。
6. 取り扱い店舗・仕入れ先の例
Ben Davisのアイテムは、以下のような場所で見つけやすいです。
- 古着屋(特にアメカジやワーク系に強い店舗)
- メルカリ・ラクマ・ヤフオク
- ドン・キホーテ(現行品)
- ブランドの正規オンラインショップ
古着せどりを考える方であれば、90sタグ付きのBen Davisアイテムは一見の価値ありです。特に「MADE IN USA」「ゴリラタグ付き」「刺繍ロゴあり」のアイテムは即仕入れ推奨です。
7. Ben Davisの今後とファッション的評価
Ben Davisは、現在でもワークウェアブランドとして本国アメリカで高い評価を受けており、日本でも「ストリート系」「スケーター」「ラッパー」など幅広いカルチャー層から支持されています。
さらに、現代ファッションとの相性も良いため、今後も「古着×現行アイテムのミックススタイル」の中で注目され続けるブランドであることは間違いありません。
まとめ
Ben Davisは、単なるワークブランドを超えて、カルチャー・ファッション・ヴィンテージの世界において存在感を放つブランドです。タフな作り、長く愛されるデザイン、そしてゴリラロゴのユニークさ。どれをとっても「着てよし、売ってよし、集めてよし」の三拍子が揃った優秀ブランドです。
これから古着を楽しみたい方、古着せどりに挑戦したい方、どちらにもおすすめできるBen Davis。ぜひ、あなたのワードローブや販売リストに加えてみてください。