はじめに|なぜCarharttタグの見分けが重要なのか?
Carhartt(カーハート)は、アメリカ発祥の老舗ワークウェアブランドであり、特にヴィンテージ市場では高い人気を誇ります。しかし、その価値を見極めるためにはタグの見分け方が必須。
「USA製か現行品か」
「年代による希少性の違い」
「古着せどりでの高値ポイント」
この記事では、Carharttのタグを年代別に徹底解説。さらに、コレクターにもせどり初心者にも役立つポイントを網羅します。
第1章|Carharttタグの基本知識
1-1. タグの役割
Carharttタグには次のような情報が記載されています。
- 製造国(USA / メキシコ / ホンジュラス etc.)
- 素材(Cotton Duck / Denim etc.)
- 型番(J97, C001など)
- サイズ
- 年代推定に繋がるデザイン
1-2. 見るべきポイント
- ロゴデザインの違い
- タグの色(白・黒・赤・ゴールドなど)
- 生産国表記
- 縫製の仕様
これらをチェックすれば、おおよその年代が推定可能です。
第2章|Carhartt年代別タグの見分け方
2-1. 【1970年代〜1980年代初期】ゴールドタグ(イエロータグ)
特徴
- ロゴは黄色地に赤文字
- 「Carhartt」筆記体ロゴ
- USA製がほとんど
希少性
◎ 非常に希少。ヴィンテージ市場で高値取引。
見分け方のコツ
- タグ全体が黄味がかっている
- フォントが細め
2-2. 【1980年代後半〜1990年代】白タグ
特徴
- 白地に赤いCarharttロゴ
- 四角いシンプルデザイン
- Made in USA表記が多い
人気理由
この時代はダックジャケット・デトロイトジャケットなど名作が多い。
見分け方のコツ
- タグ裏にコットン100%表記あり
- 型番「J97」「C001」なども記載
2-3. 【1990年代後半〜2000年代初頭】黒タグ
特徴
- 黒地に金色のロゴ刺繍(Cマーク)
- WIP(Work In Progress)ラインにも登場
- 生産国はメキシコ・ホンジュラスが多い
希少性
○ 一部カラーや型番は高値。
見分け方のコツ
- タグの縁にオレンジステッチ
- 「R(®)」マーク付きロゴ
2-4. 【2000年代中期〜現行】新ロゴタグ
特徴
- 白地+オレンジの「C」ロゴ
- フォントがモダン化
- **Work In Progress(WIP)**表記はヨーロッパ向けライン
希少性
△ 現行品だが人気カラー・コラボは高値。
見分け方のコツ
- 内タグにQRコードあり=現行品
- 生産国はバングラデシュ・ベトナムなど
第3章|タグ以外の年代判定ポイント
3-1. 内タグ・ケアラベルの違い
- 古いものはシンプルな白タグ1枚
- 現行は多言語表示+素材表記が詳細
3-2. 縫製仕様
- トリプルステッチ:ヴィンテージに多い
- ジッパーの刻印:YKK・TALON・SCOVILL(古い順)
3-3. 生地の風合い
- ヴィンテージ:硬めのダックキャンバス
- 現行:やや柔らかい加工品あり
第4章|古着せどりで狙うべきタグ&モデル
高値が付きやすい組み合わせ
タグタイプ | モデル例 | 参考相場(円) |
ゴールドタグ | ダックデトロイトJKT | 25,000〜40,000 |
白タグ | チョアコート | 18,000〜30,000 |
黒タグ | サンタフェJKT | 12,000〜22,000 |
新タグ | WIP限定モデル | 15,000〜25,000 |
狙い目ポイント
・USA製タグは即チェック
・ブランケットライニング付きは冬に人気
・XL・XXLなどオーバーサイズはストリート層に売れやすい
第5章|偽物タグの見分け方
近年、人気の高まりにより偽物も出回っています。
5-1. 偽物タグの特徴
- フォントが微妙に違う
- タグ縫い付けが雑
- ケアラベルが一切ない
5-2. 見分けのコツ
- 正規品は必ず型番・生産国が明記
- タグ裏の縫製をチェック(雑なものはNG)
第6章|Carharttタグ別コーディネート
ヴィンテージタグ
- 無骨なアメカジスタイル
- ダック地デトロイト+バギーデニム
現行タグ
- ストリートMIX
- WIPカーハート+スラックス+スニーカー
まとめ|タグを制す者はカーハートを制す
Carharttは、タグ1枚からでも年代・価値・希少性を見抜くことができます。古着好きはもちろん、メルカリや古着せどりで利益を出したい人にも必須の知識です。
次回古着屋やフリマアプリで見かけた際は、ぜひこの記事で学んだ見分け方を試してください。